6月も後半に差し掛かり、八戸でも蒸し暑い日が続くようになってきました。この時期、当事務所に寄せられる相談の中で最近じわじわ増えているのが、「別居や離婚を決める前に、まず証拠だけ集めておきたい」というご依頼です。不倫調査というと浮気の現場を押さえるイメージが強いかもしれませんが、実際の現場はもう少し複雑で、もう少し切ない話が多い。

「決断はまだできない。でも証拠だけは欲しい」という相談が増えている

最近お話を聞いたのは、八戸市内在住の40代の女性でした。夫の帰宅時間が半年前から少しずつ遅くなり、スマートフォンを常に持ち歩くようになった。聞いても「仕事が忙しい」の一点張り。でも離婚する気持ちに、まだ踏み切れない。子どものこと、住宅ローンのこと、それ以上に「もし全部思い違いだったら」という恐怖が、一歩を踏み出させてくれないというのです。

こういうケースで依頼者が本当に求めているのは、必ずしも「離婚への踏み台」ではありません。「白黒だけでも知りたい」——その一点に尽きることがほとんどです。調査の結果、何もなかったということもある。それはそれで、依頼者にとって「また信じることができる」という価値があるのです。証拠があれば動ける、なければ安心できる。探偵に依頼する意味は、そこにあると思っています。

十和田市・弘前市・青森市からの相談にも共通する「証拠の重要性」

こうした相談は八戸だけではなく、十和田市や弘前市、青森市からも届きます。地域は違っても、悩みの核心はほぼ同じ。「疑いはある、でも確信がない」という状態が一番苦しい、とおっしゃる方が圧倒的に多い。当事務所では開業から10年以上、青森県内のさまざまな地域の案件に対応してきましたが、証拠のない状態での話し合いがいかに不利になるか、身をもって見続けてきました。

たとえば離婚協議の場で「浮気をしていたでしょう」と訴えても、相手が「証拠はあるの?」と開き直った瞬間に、話は止まります。慰謝料請求においても、不貞行為の立証責任は訴える側にあります。感情ではなく証拠——これが現実です。八戸でストーカー被害の相談を受けることもありますが、ストーカー対策でも同様で、相手の行動を記録・証拠化することが被害申告を動かす最初の一手になります。

「まだ迷っている段階」でも相談していい

「依頼するかどうかも決めていないのに連絡していいのか」と遠慮される方が多いのですが、むしろ迷っている段階こそ相談してほしいと思っています。調査が必要かどうか、費用はどのくらいかかるか、そもそも証拠として使えるものが取れる状況かどうか——これを整理するのも、探偵の仕事のひとつです。相談したからといって、即調査スタートになるわけではありません。

10年以上この仕事を続けていて思うのは、依頼者が「あの時相談してよかった」と言ってくれる瞬間のために、この仕事は存在しているということです。結果がどうであれ、知ることで前に進める人を見てきた。それが、やめられない理由です。

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